関東上陸した台風では、最大級の台風15号による千葉県内の大規模停電が長期化している。9月9日午前5時頃、台風は千葉市付近に上陸。東京電力管内で約93万戸が停電し、約1カ月たった今でも数十戸の住宅で停電している。被害が甚大であった、千葉県鋸南町にある鋸南小学校(以下、本施設)では、スマートソーラー株式会社(以下、当社)が平成22年4月に設置した蓄電池付太陽光発電システムが停電時の非常電源として活躍した。
本システムは、「太陽電池モジュール(合計30kW)」で発電した電力を蓄電池(合計32kWh)に充電しながらDCリンク方式により、蓄電池に充電、その直流電力は、パワコン(合計31kW)により交流電力に変換し、学校内の特定負荷に電力を供給している、自家消費型蓄電池付太陽光発電システムです。
(政府・文部科学省のスクール・ニュディール事業で設置されました)
□本発電所の特長
システム1⃣
■太陽電池パネル:20kW 多結晶太陽電池(185W×108枚)
■パワコン:22kW(PCS5.5kW×4)
■蓄電池システム:16kWh(ソーラーサテライトステーション:当社製)
■負荷:2階の廊下の分電盤経由で、職員室・多目的室100V負荷
■設置日:2010年4月30日
※本システムは東北の大震災の前年に設置され、震災時も活躍、その教訓から翌年、システム2⃣が追加設置されました。
システム2⃣
■太陽電池パネル:10kW 多結晶太陽電池(250W×40枚)
■パワコン:PCS10kW×1
■蓄電池システム:16kWh (ソーラーサテライトステーション:当社製)
■負荷:体育館の一部、非常用の照明とコンセント 5kVA
■設置日:2013年10月30日
□災害時の活用
<当社の被災時の対応>
9月9日 台風被害時、鋸南小学校へのアクセスが不通
9月10日 当社O&Mチームが現場入りし状況確認、一帯は全て停電
9月11日 近隣の瓦片が飛来、2枚の割れた太陽光パネルを交換
鋸南小学校樋口校長と秋山教頭に、当時の現場の状況を振り返り、蓄電池付太陽光発電がどのようにお役に立てたか?お話しを頂きました。
「学校のガラスは割れ、廊下は水浸しで教室に貼られていた生徒たちの作品などもほとんどが飛び散っていて大変危険な状況だった。蓄電池付の太陽光発電システムにより電力が使えることは理解していたので、教室や廊下にとびちったガラスの破片などを掃除機で綺麗にできたのはとても助かった。今後、防災という観点でも太陽光発電システムと蓄電池は重要になると思うし、電力の必要性は増すと思う。いざという時のためにも太陽光設備について先生方へも知ってもらう機会を設けていきたい。」
(コメント・写真上:鋸南小学校樋口校長)
(写真上:10kWの太陽光発電システム)
「台風上陸の翌日にはスマートソーラーの方が来て現場の確認と点検をして頂き、壊れていた太陽光のパネル交換を迅速に対応してくれました。学校に避難してくる人も多いので最低限の生活を確保してあげる為にも、電気が使える状況にしておく必要があります。たくさんの電力は使えませんでしたが、少量だけでも大変助かりました。沢山のソーラーを準備し、もっと多くの電力を供給できるようにすれば更にとても便利になると感じました。」
(コメント・写真上:鋸南小学校秋山教頭と16kWhの蓄電システム)
(写真上:鋸南小学校に設置された合計30kWの高効率太陽電池モジュールと近隣の状況)
□鋸南町立鋸南小学校 施設概要
名 称 | 鋸南町立鋸南小学校 |
所 在 地 | 〒299-2115 千葉県安房郡鋸南町下佐久間2500番地 |
□開発・EPC・O&M
社 名 | スマートソーラー株式会社 |
所 在 地 | □東京本社・別館:東京都中央区日本橋兜町13-1 TEL: (03)5623-2345 □スマートソーラー技術研究所: 千葉県木更津市かずさ鎌足三丁目9番地1 □関西技術センター 京都府京都市下京区立売西町60番地 日本生命四条ビル8階 |
事 業 概 要 | 1.大規模太陽光発電所事業(開発・EPC・O&M・企画・運営等) 2.スマートシティ・スマートコミュニティ事業(ZEB・BEMS・売電等) 3.住宅用太陽光発電事業(ZEH・HEMS・蓄電池など) |
URL | http://www.smartsolar.co.jp |
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