38年間、太陽光発電の価値を追求
「ソーラーの宣教師になれ」。
38年前、私が京セラに入社したとき、稲盛和夫社長から授けられたミッションです。当時、「太陽光発電」はまったく普及しておらず、非常に高額なものでした。以来、「どう使えば社会の役に立つのだろう」を模索し続け、衛星通信の基地、街路灯、交通標識など、活用する道を見出してきました。
その中で至ったのが「ニーズは自ら創り出すもの。それが真のニーズであれば市場は自ずと広がっていく」という考え方。この思想は今も変わりません。だから、当社には「営業部」がない。プロジェクト開発部や事業推進部のメンバーが、ゼロから商品を創り、新たな価値を社会に提案しているのです。
3.11で実感した、社会貢献へのあり方
日本は災害が多い国です。私たちは、地域の避難所となる学校に、蓄電池付きの太陽光発電システムを提供しています。東日本大震災が発生した2011.3.11の夜、街が暗闇に包まれる中、私たちが設備を納入した小学校だけに明りがこうこうと灯っていました。自給自足の発電システムを、すべての地域に広げていくことの重要性を確信した光景でした。メガソーラーは、災害時はもちろん、「限界集落化」への対策にも貢献できると考えています。電気の「地産地消」が実現すれば、雇用が生まれ、人が集まり、経済圏ができる。地域の活性化につながるのです。ひいては、世界規模で取り組む地球温暖化防止にも効果をもたらすことができるでしょう。
志を持ったチャレンジを支援
私が若い人たちに伝えたいのは、技術開発は常に「未来進行形」で捉えよ、ということです。これは私自身も言われ、意識し続けてきたこと。今はできなくても、理想を掲げてやっていけば、数ヵ月後、数年後には必ず達成できます。そんなチャレンジができる環境を、当社は皆さんに提供します。 当社の社是は「共生と創造」です。皆が共に生き、新しい価値を創っていく。そんな理念に共感し、地域社会や世界に貢献していく志を持つ仲間と一緒に働きたいと願っています。
社長インタビューアーカイブ
- 2022/2/9
- 「脱炭素実現に向けた太陽光の可能性」社長手塚インタビュー 金融機関.YOM Vol.42掲載
- 2021/3/01
- スマートソーラーとLIXIL、住宅用蓄電システムの全国販売で協業
- 2020/4/22
- 自治体負担ゼロのマイクログリッド構築 ~蓄電池付き太陽光発電のパイオニアとして~新エネルギー新報掲載