- 2022.01.24 Mon
- インタビュー
商品が高温多湿の日本の環境に適すように設計され、JET部品認証を得ている。そして東京都の助成金が出る点等が決め手です。
ー2021年6月にスマート蓄電システム(ハイブリッドシステム-S)を設置したY様より、蓄電池の購入の決め手や蓄電池付き太陽光の魅力などをお聞きしました。ー
太陽光設置から蓄電池検討まで
自宅のリフォームを行った頃は、「エコ」が語られる時代になっていました。そのため我が家にもエコ製品をと検討したのが、「エコキュート」でした。 「災害時にタンク内のお湯が使えますよ」と言う販売店さんの説明に、興味をもちました。ところが、お風呂に入れたお湯を追い炊きできないため、家族の入浴時間がまちまちな我が家にとって、再加熱は必要不可欠のため選択肢から外れました。
次に検討したのが「太陽光」です。「停電時にも昼間なら電気を使うことがでます」と言う説明はとても魅力的でした。パネルは屋根、機器は壁面に固定されるので、地震にも強そうという安心感もありました。経済的な収支を計算すると、当時は国と東京都のダブルで補助金がでたので、FITが適用される10年間で元が取れる試算。夏場のエアコン分を補ってくれればと思い、最小容量の2.0kWで設置しました。
「昼間なら家中に給電してくれるので、停電時でも電気の心配をしなくて良いんだ」と思い込んで購入した太陽光パネルでしたが、実際に設置してみると、パワーコンディショナーの専用コンセントから1kWだけ給電できるということで、防災対策としては安心できるレベルではなく、不満と不安が残っていました。
スマート蓄電システムを選んだ決め手とは
定年を前に、「高額な支払いをできる最後のチャンス」と、10年放置してきた「災害時の電気の確保」を改めて検討することとしました。当初は、維持も簡単で運転時間も長い、LPガス発電機を購入しようとしましたが、個人持ちのボンベには再充填してくれるところがなく、都市ガス区域では維持ができないことが判り断念しました。
次に探して目に付いたのが蓄電池。キャンプ等で使えるポータブルバッテリー、特定負荷型、全負荷型を検討しますが、やはり家中の全てで電気が使える全負荷型がいい、という答えになりました。ハイブリット型ならFIT終了後の売電から自家消費への移行も簡単。また、太陽光のパワーコンディショナーの寿命も10年程度だそうですが、パワーコンディショナーも製品に含まれるため、交換費用がかからなくなり、購入資金に回せました。
実は最初は、製品に組み込まれた技術や蓄電容量を優先し海外からの輸入製品を購入しようとしました。ところが代理店の担当者とやりとりする過程で、約束の日時に連絡が来ないなど、安心してお願いすることができず止めました。その後に、ネットで検索したらスマートソーラーにヒットして、コンタクトをとらせてもらいました。
製品分析に重点を置いた前回の反省から、どういった会社なのか調べさせていただきました。まず目に付いたのが、元京セラで太陽光事業を手がけていた手塚博文社長が経営をされていること。我が家の太陽光発電は京セラ製で、10年前に製品選択時にお見かけしたお名前でもありました。中小ベンチャーではなく、ソーラーテクノロジーを紆余曲折がありながらも経営されてきた社長が立ち上げた会社であると言うことに信頼がもてました。実際、手続きを進める過程で連絡を取った窓口の皆さんや見積もり担当者の方々の対応が礼節のある適切な応対で、安心することができました。
製品も高温多湿な日本の環境に適するように設計され、JET部品認証を受けていることで耐久性もありそう。更に、HEMSを搭載していることで、東京都から設置費用の一部が助成金として補填されることが、契約への最後の一歩を後押ししてくれました。
蓄電池を導入して良かった点は
蓄電池を導入することで購入する電気が減り、導入前と比べて電気代が安くはなりましたが、元が取れるとは思っていません。導入の目的は災害への備えです。
この製品、AIが自動で蓄電量や運転モードを切り替えてくれているため、日頃設置しているのを意識しません。台風が接近したときには心配になりますが、スマートフォンで確認することもできます。でも台風の日に気になって、家の外にあるパワーコンディショナーの様子を見に行った際、LEDインジケーターが緑色に光り、通信の青い点滅が「見守ってますよ、任せて下さい」と言っているようで、見守られている感があって良かったです。
約10年前に起こった東日本大震災では、予告されていた計画停電ですら「急に明かりが消えた」と大慌てしました。地震や台風で停電した際に、自動的に給電されるというのは安心感が違います。
蓄電池を検討している方へ一言
今の私たちの生活は電気が中心となっていますよね。その電気が災害等の影響で使えなくなったらどうなるのか、今一度、生活を見直してみるために、例えば、ブレーカーを落として生活すると電気の大切さがわかると思います。
個人でできる一番の対策は電気の確保です。そのために、電気をためて非常時に使える蓄電池は安心を買うことになります。皆さんが日頃モバイルバッテリーを持ち歩いて電気を確保しているのと同じように、家庭においては設置型の蓄電池を検討されてみてはいかがでしょうか。
ーインタビュー後記ー Y様はエネルギーをはじめ蓄電池の機能や品質について、とても多くの知識をお持ちの方でした。そして商品を販売や製造する会社のこともよくお調べになっていらっしゃって、私たちのことも隠しようがないくらいご存じでした。そのようなY様に結果的に、当社の蓄電池を選択いただいたことを誇りに思います。これまで以上に私たちも、厳しいお客様の選択基準にかなう会社であるために、気を引き締めて、品質の高い商品とサービスの進化に邁進しなくてはと痛感しました。