私が太陽光発電を手がけるようになったのは約40年近く前、1980年のこと。 京セラ(当時:京都セラミック)に入社し、当時の稲盛和夫社長から「ソーラーの宣教師になれ」と言われたのが始まりです。以来、太陽光発電システムの技術開発と用途開発に取り組み続けてきました。そして、2007年スマートソーラーを設立。太陽電池用原料の研究開発から太陽光発電システムの開発に取組み、全国各地に学校用蓄電池システム・住宅用蓄電システム・高速道路の遮音壁一体型太陽電池パネル開発・住宅用屋根一体型システムの開発等々、数百のシステムを開発・設置してきました。
そうした中、東北の大震災と原発事故を契機に、私は「太陽光発電による電力の安定供給」をビジョンに掲げ、全国各地にメガソーラー発電所を建設し、その開発からEPC事業・O&M事業・売電事業を推進してきました。太陽光発電の最大の弱点は「雲の陰りによる日射変動」と「夜間発電ができない」ことです。しかし、その課題も解決できます。 当社はローコストの蓄電池付太陽光発電システムを開発し、一般家庭から公共産業用施設、メガソーラー発電所用蓄電池システムにまで導入してきました。
今後は、太陽光発電システムが基幹電力として自立できる様に、そのコスト低減・システム技術開発・その普及拡大に取り組んでいきます。
具体的には、住宅分野です。既に、全国230万世帯の戸建住宅に太陽光発電システムが設置され、毎年10万~15万世帯の住宅に太陽光発電が設置されています。住宅のネットゼロエネルギー化、ZEH(ゼロエネルギーハウス)が新築住宅のスタンダードとなるでしょう。その為に、ローコストの蓄電池システムの開発・HEMS・最適な電力需給管理・災害に強い無停電システム・電力プラットホームサービス・ブロックチェーン技術などの革新的システムを提供していきます。
次に、公共・産業用分野です。地球温暖化対策の為にCO2の削減・電力の非化石化は人類にとっての喫緊の課題です。公共・産業用の施設で消費する電力を屋上の太陽光発電システムで賄う自家消費モデルが急速に拡大していきます。既に、私達は中規模の蓄電池付太陽光発電システム開発し、ピーク電力を下げるディマンド制御・災害時の自立運転システムを開発し、大幅に施設の電力コストを低減しています。
蓄電池付太陽光発電システム付の各施設は、将来、施設の余剰電力を互いに利用し合い、地域で消費するエネルギーは地域で作る、エネルギーの地産地消「スマートシティ」に進化していきます
私達はそれを推進し、新たな暮らしの創造に貢献していきます。